2008年11月8日 北浜柔道塾東京本部総会挨拶 森本 薫
1987年、東京から大阪に転勤しました。
転勤に当たって一番心配だったのが大阪に社会人が気楽に練習できる柔道場があるかどうかということでした。
当時、三菱化成の大阪支店にいた柔道経験者の船井さんが
「森本さん、いい道場がありますよ」
と教えてくれたのが大阪北浜にある全農地下の道場でした。
船井さんの友人の山口さんや小林さんが全農に勤めておられ稽古されていました。我々も入り稽古人数は3〜4名でした。
その後、口コミで人数も増え、10名位になり、毎週火曜日の夜7時からは会社帰りに大阪証券取引所前のライオン橋を渡り、全農道場
に通うのが楽しみでした。
南さん始め多くの柔道好きが新たに加わり、練習内容も充実してきました。 一番の思い出はこの仲間で「三菱化成大阪支店」のチー
ムを作り神戸実業団大会に初参加し団体戦で優勝を飾ったことです。
三菱重工神戸や、兵庫県庁、西宮酒造、大阪チタニウム等の強豪相手に、その後、実に3年連続優勝を果たしました。
私は結局阪神大震災の翌年の1996年までの9年間この道場にお世話になりましたが、その間、山口さんや小林さんの転勤により、
一時は全農のメンバーが誰もいなくなった時期が長く続きました。
しかし稽古の火は絶えませんでした。
一度、乱取りに熱が入り過ぎたか、機械室と道場の境のパーテイションに勢い良く体が当たり、パーテイションがはずれ、これは全農さ
んにお詫びし、弁償するしかないなと覚悟した、丁度その頃白土さんが全農大阪に転勤で戻ってこられ、我々はほっとしたものです。
その後、北浜柔道塾が野村名誉塾長を仰ぎ、素晴らしい発展をとげたこと知ったのは昨年、塾のホームページを見てからです。
今、北浜柔道塾に望むことは塾のホームグラウンドである大阪での稽古の再開です。細々でもいいから、是非、いい場所をみつけられ
ることを祈念する次第です。
今日ここに北浜柔道塾東京本部が2度目の総会を迎え、大勢の塾出身者が集えるのは極めて慶賀です。
本日はありがとうございました。
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